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Sannio サンニオ地域 (カステルヴェーネレ村 - ベネヴェント -)
* CAPOLINO PERLINGIERI カポリーノ ペルリンジェーリ社
ナポリから内陸へ、車で1時間ほどのサンニオという銘醸地に位置します。この地に古くより暮らすカポリーノ・ペルリンジェーリ家。現当主アレッシアの内に秘めた情熱は相当なもので、対戦で失った父親、気持ちの整理もつかないまま領地とワイナリーを引き継いだ母親。体調を崩し、女手だけではといったんは諦めたものの、彼女は奮起し、再興し、現在に至ります。畑が無農薬なのはもちろんのことですが、常に前向きで、細部に注意を払い、少しでも良くなるならと取り組む姿勢にとても好感を覚える素敵な女性です。ワインはひとえに素材が良く、センスが良い。ワイン畑は数か所に散らばっており、合計すると13haとかなりの面積を所有していますが、生産量は3万本ほどとごく少量。本当にクオリティの高いものを自社のワインとして醸造し、他のブドウは大会社へ売ってしまいます。良いものを見つめる二人です。選果は粒の単位で行います。
取扱いワイン ; Sannio Falanghina ”Preta", Sannio Greco "Vento", Sannio Fiano "Nembo",
Sannio Rosso "Sciasci", Sannio Aglianico "Talento"
Avellino イルピニア地域 (パテルノーポリ村 - アヴェッリーノ -)
* FONZONE フォンゾーネ社
アヴェッリーノからほど近いパテルノーポリpaternopoli「パードレPadre(父親)・ポーリPoli(町、都市/ギリシャ語源)」にある小さなワイナリーですが親会社(本業?)はFONTELという電力会社で、この地域一帯に電力を供給しているとのこと。新興ワイナリーですが剪定から葉落とし、収穫、その他をすべて人の手で行う徹底ぶりで、畑にカンティーナともに非常に管理が行き届いていた会社です。財力の成せる技かもしれませんが、徹底してよいものを作る熱心さがそれを実行させ、できるワインは透明感のある酸味が印象的な洗練された味わいながら人懐っこい印象を含みます。当主ガブリエーレと似たところがあるのかもしれません。アリアニコは紅葉すると赤、フィアーノやグレーコは黄色。11月になるとまるでお花畑に埋まったような夢のような景色が広がるそうです。
取扱いワイン ; Fiano di Avellino, Greco di Tufo, "Sequoia" Irpinia Fiano, Irpinia Aglianico,
Aglianico Campi Taurasini, Taurasi Riserva "Scorzagalline"
Capri カープリ島(オフィス;モントーロ・インフェリオーレ) (ナポリ)
* CAPRI NATULA カプリ・ナトゥーラ社
カンパーニア州の内陸部。フィアーノで知られるアヴェッリーノの街から南へ10キロ。モントーロ・インフェリオーレという田舎町にある小さな工房です。もともとマッキオーニという野菜類の栽培、販売を本業とする会社で、大変であっても手間を惜しまず無農薬で栽培しナポリの町場へ卸しています。近年、事業の一部門としてこのCAPRI NATURAが発足し、自社畑に実った自慢のバジルやレモン、アランチャ、アッローロ(月桂樹、ローリエ)をリキュールにしています。ステンレス製のリキュール製造ポットが数台あるだけの小さな工房で、ボトリングやラベリングまでも人の手で行う手作り品(アルティジャナーレ)です。
取扱いワイン ; Limoncello, Liquore di Basilico (Basilcello)