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            Firenze 

                             PARRI

 

  IL CIVETTAIO ●    LE PRATA, COLLOSORBO

        ●   ● PERAZZETA     

            -    - TERRE DI FIORI

Toscana   トスカーナ州

 

州都はフィレンツェ

モンタルチーノ村に隣接するモンテクッコは注目の産地です。

  Chianti Montespertoli    キャンティ・モンテスペルトリ地区         (モンテスペルトリ村)                

 

* FATTORIE  PARRI   ファットリエ・パッリ社

 

フィレンツェから南西に10km足らず。キャンティ・クラッシコの地域から僅かに外れたモンテスペルトリ村に位置するワイナリー。キャンティは大別すると7つの小区域(ソット・ゾーナ)に分かれていますが、その名の通りキャンティ・モンテスペルトリの生産者となります。

パッリはこの地で4世代に渡ってワインの生産に関わってきた歴史のある家系。ワインに携わる仕事をしていた曾祖父が「これからは農業も」と畑を購入したことに始まります。隣接する農園を買い取り、次第に規模は拡張され、現在ファットリア・コルフェッチャーノ、テヌータ・リバルダッチョ、テヌータ・イル・モンテの3つの農園を管理。所有する180haもの広大な土地のうち、60haでぶどうの栽培、35haでオリーブを栽培します。いずれの畑も「ヴァル・ディ・ペーサ」と「ヴァル・デルサ」という二つの渓谷に囲まれた滑らかな丘陵地帯に属し、糸杉が風になびき、ぶどう畑とオリーブ畑が交互に現れる風光明媚な農園となっています。現在ワイナリーを取り仕切るのは姉のパオラさんと弟のアンドレア。領主でありながら煌びやかなイメージではなく、素朴で慎ましく暮らしています。

 

取扱いワイン;Ribaldo Rosso,  Chardonnay "RIBALDACCIO",  Chianti Montespertoli "CORFECCIANO"

                    Chianti Montespertoli Riserva "COLFECCIANO",  Toscana Rosso "LE BRONCHE", Vinsanto,  etc

  Montalcino    モンタルチーノ地区                (モンタルチーノ村)                

 

* LE  PRATA   レ・プラータ社

 

 1辺が16kmほどの正方形をなすブルネッロ・ディ・モンタルチーノの生産地域。そのちょうど真ん中にヴィッラ・レ・プラータはあります。1860年にデ・ヴェッキオ伯爵が狩用の納屋(カシーナ)として建てましたが、その後、改築されモンタルチーノの司教の別荘として利用されてきました。司教のいとこにあたる現在のオーナー・ロザッピオ家が購入したのは1980年のこと。モンタルチーノの病院で第一外科医師であったマッシモ・ロザッピオと哲学の教師だった妻は1989年に家の周りにブドウを植えたのが始まり。しばらくしてから離れもカンティーナとして改築し本格的にワインを造り始め、現在は娘のベネデッタが引き継いでいます。

 

 レ・プラータはカンティーナ付近のヴィッラ・プラータと呼ぶ畑以外にもモンタルチーノ最南東部、古城カステッロ・ディ・ヴェローナの麓と、同じく南東部カステルヌオーヴォ・デッラバーテ村サンタンティモ修道院付近にと3つの畑を所有します。ヴィッラ・プラータの畑は標高が500mと高いため繊細かつ香り豊かなブドウが育ち、ワインにエレガントさを与えます。カステッロ・ディ・ヴェローナの畑は僅か1haながら、一日中太陽が照り付ける灼熱大地。ぶどうは凝縮感のある濃縮度の高い果実味を纏うため、ワインにはしっかりとしたボディが備わります。カルテルヌオーヴォの畑は2haほどで、しっかりとした骨格とアルコールを生み出す。この異なった土質、気候のもとで育まれたブドウは個性をそのまま生かすため、少量ながらも別々に仕込み、別々の樽で熟成させます。その後も、その熟成結果や傾向、ポテンシャルによって、結果的にブルネッロのクラスにはならなかったものをロッソ・ディ・モンタルチーノとして格下げする。対してブルネッロは最上級のものだけが選別され、香りとエレガンス、果実味と濃縮感、骨格と耐久性といった3つの特性を生かしながら混ぜ合わせる事で抜群のバランスを生みだします。

 

 娘のベネデッタが引き継いだのは1996年のこと。現在も女性エノロゴ、ジョイア・クレスティに師事を仰ぎながら醸造やカンティーナの監督をしています。弁護士である息子ベルナルドは多忙でワイン造りには係われず、代わって妻アンナがマーケッティングや販売管理を行います。数々の賞を修めるプラータのブルネッロですが、現在もロッソと合わせて20000本ほどと極少量。アンナは「もともと数が少ないからあまり商売にはならないの。希望の本数を取っておくから」とカンティーナで多年度にわたってブルネッロを確保してくれます。弊社ではプラータのブルネッロを4~6ヴィンテージを並べて販売できるのは彼女の協力によるものです。

 

取扱いワイン;Brunello di Montalcino (Annaの協力により4~5ヴィンテージを常時ラインナップ)

                     Rosso di Montalcino "TIRSO",  Brunello di Montalcino Riserva "MASSIMO"

  Montalcino    モンタルチーノ地区                (カステルヌオーヴォ・デッラバーテ村)                

 

* COLLOSORBO   コッロソルボ社

 

 ブルネッロの生産者として知られるコッロソルボ社。彼らの所有する農園はその生産地域の中でも最南端に位置します。会社の前身、モンタルチーノにおいても歴史的な農園だったテヌータ・ディ・セスタは、1995年に相続分与に伴い新しくテヌータ・コッロソルボとして誕生しました。農園の歴史は古く8世紀まで遡る事が出来ますが、現在の領主であるチャッチの一族がお屋敷と領地を取得したのは1850年のこと。その後は代々、穀物、ワイン用のブドウ、オリーブを栽培してきました。この会社にブルネッロ・ディ・モンタルチーノが初めて誕生したのは1966年のことでジュゼッペ・チャッチが手掛けました。ワイナリーとして使用している屋敷は築600年ほどで、石造りの屋敷のしたには巨大な地下道が広がり、熟成庫として活用。現在に至る3世代に渡りブルネッロを作り続けています。

 しっかりもので農学者である姉ルチーアは畑を監督する一方でマーケッティングを統括。情熱的な妹ラウラは2006年、姉と同じフィレンツェ大学を卒業しエノロゴの資格をとり、著名な醸造家パオロ・カチオルニャPaolo Caciorgnaに師事しながらカンティーナを管理します。

 相続分与の末、社名が変わりワインのラベルを変えて当主である母ジョヴァンナ・チャッチは歴史を紐づけるためと、それぞれのラベルにチャッチの家紋を残しました。いつも一歩引いて娘たちを見守る風ですが、娘たちに言わせれば「それでもボスは母なの」とのこと。昔と変わらずそのほとんどの作業を人手で行い、醸造も伝統的とされる大樽のみを使用。社員や友人の協力を得ながらも親子、女性3人、伝統を重んじ品質の向上に努めています。

 

取扱いワイン;Brunello di Montalcino,  Rosso di Montalcino,  Sant'Antimo Rosso "CIACCI GIOVANNA",

                    Sant'Antimo Rosso "LE DUE GEMME",  Brunello di Montalcino Riserva

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