top of page

FRANCO MOLINO

FM.jpg

ピエモンテ州 バローロ地区   (ラ・モッラ村)               

* フランコ・モリーノ社 

 

Cantina:Via Casette, 14 - Albano Laziale (Roma) Lazio

Proprietario;Stefano Pinci

 

 

「王のワインにして、ワインの王」と称されるバローロ。、長期熟成に耐えうるイタリア最高峰のワインとして世界に知られます。

フランコ・モリーノはバローロの生産地域の中心地区ラ・モッラ村の町はずれ、バローロ村との村境アンヌンツィアータ・ロッカに位置します。出張でアルバの町を訪れた際にランゲの丘陵に魅せられたという祖父フランコはこの地の小麦畑とぶどう畑、納屋を購入し、家族を連れ移住を果たしました。それから数年後の1965年、醸造所に改築し、この地でのワイナリーとしての歴史をスタートさせました。

主要な畑はここラ・モッラ村にありますが、すこしずつ買い足していき、バローロ村、カスティリオーネ・ファッレット村にも点在。いずれも名だたる優良畑で合わせると10haほどになりますが、一つ一つの面積は小さく、生産量の少なさからクリュを名乗るワインはヴィッレーロとアンヌンツィアータしかありません。両親の代では数百本程度。現在では年間4万本を生産するまで成長しましたが、まだまだ小規模な家族経営の生産者です。

 

現当主は孫娘シルヴァーナ。ビオティピコの規則に沿って化学肥料など使わず畑を管理します。彼女が目指すのは“ビオ”という言葉の実現ではなく、畑に囲まれて生活する幼い子供たち、またワインを口にする人へのできる限りの健康や安全への尊重と配慮。小規模ゆえの無理のない運営を行っています。醸造に関しては「う~ん、特には、昔の通りで普通だよ」と何度話しかけても多くは語りませんが、仕事熱心な夫ピアッカルロが担います。寡黙ですがいつもニコニコと場の雰囲気を和ませてくれます。

こうして出来たフランコ・モリーノのワインには華やかさや派手さはありませんが、素材感にあふれ、親しみを感じ、素朴で地味深い温かみのようなものを感じます。近年は娘フランチェスカも参加し、家族一丸となってワイン造りに取り組んでいます。

FMB.jpg
m18FMVigna-(326).jpg
bottom of page